この記事は合同会社LIS 代表・平野健介が2026年4月時点の自社料金・市場動向をもとに執筆しています

「ドローン物流って実際いくらかかるの?」― 建設会社・工事監督・発注担当者から最も多くいただく質問です。

ドローン物流の料金は、搬送距離・積載量・現場条件・申請の有無によって大きく変動するため、「相場いくら」と一言では言えません。しかし、料金体系の仕組みを理解すれば、コストの見通しを立て、最適なプランを選ぶことができます。

本記事では、合同会社LISの料金体系を公開しながら、建設現場向けドローン物流の費用の考え方・相場感・追加費用が発生するケース・コスト削減のポイントを詳しく解説します。


参考価格を公開し、正式見積は現地調査後にご提示

建設現場向けドローン搬送は、搬送距離・積載量・地形条件・飛行申請の有無により費用が変動します。そのため当社では、ホームページ上で参考価格と料金の決まり方を公開し、正式なお見積は現地調査後にご案内しています。

試験導入プラン
まず1回試したい現場に
要相談(現場条件による)
「本当に使えるか確認したい」という段階からご相談可能。1フライトから対応し、現場条件・距離・積載量を確認してから個別見積もりをご提示します。
  • 最短2営業日での運航に対応(申請不要の場合)
  • 1フライトから対応可
  • 現地調査費・申請費は別途相談
  • まずは「使えるか確認」から歓迎
工期パック
工期を通じて継続利用
個別見積もり(工期・頻度による)
工事期間を通じて定期的にドローン搬送を活用したい現場向けのパックプラン。工程計画に合わせた飛行スケジュールで、安定した搬送体制を構築します。
  • 工期・搬送頻度に応じた一括見積もり
  • 継続利用でコスト効率アップ
  • 申請手続きも一括サポート
  • 複数現場への横展開も相談可
緊急対応プラン
急な搬送ニーズに対応
要相談(割増あり)
前日・当日など急な搬送依頼にも可能な限り対応します。申請不要な飛行条件が整っている場合に限り、優先対応が可能です。
  • 申請不要条件であれば最短翌日対応
  • 緊急対応加算あり(条件による)
  • まずはお電話・メールでご相談ください
  • 安全確認を最優先に対応

💡 料金の決まり方: 「搬送距離」「1回あたりの積載量」「フライト回数」「申請の有無」「現場の電波・障害物環境」の5要素が主な変動要因です。同じ1トンを運ぶにも、近距離・申請不要の現場と、山岳部・申請必要の現場ではコストが大きく異なります。


DJI FlyCart 30 大型物流ドローン 機体外観
DJI FlyCart 30 — 最大積載30kg、最高速度72km/hの大型物流ドローン(画像提供:DJI)

料金に影響する主な要素

ドローン物流の見積もり金額が変わる要因を、重要度順に解説します。

① 搬送距離

ドローンの飛行距離が長くなると、バッテリー消費・操縦者の負荷・安全管理コストが上がります。片道500m以内の近距離搬送と、数km〜十数kmの長距離搬送では料金が変わります。FlyCart 30の最大飛行距離は16km(地形・風況により変動)です。

② 積載量・搬送物の種類

FlyCart 30はデュアルバッテリー時に最大30kgまで搬送可能です。積載量が多いほど1フライトで運べる量が増え、コスト効率が上がります。液体・危険物などは搬送できません。

③ フライト回数・頻度

1日あたりのフライト回数が多い(高頻度搬送)ほど、オペレーター・機体の稼働コストが上がります。一方で継続的な長期契約の場合は、まとめ割引の相談が可能です。

④ 航空局申請の有無

第三者上空の飛行・目視外飛行・夜間飛行など、特定の条件では航空局への飛行許可・承認申請が必要です。申請には通常2週間〜1ヶ月程度の期間と申請手数料がかかります。合同会社LISが航空局対応をサポートしますが、申請費用は見積もりに含まれます。

⑤ 現地調査・電波環境調査

山間部・電波の届きにくい場所・初めての現場では、事前に電波環境・障害物・飛行ルートを確認する現地調査が必要なケースがあります。近場の場合は無料で対応しますが、遠方の場合は出張費が発生することがあります。


追加費用が発生するケース

費用項目 発生条件 目安
航空局対応サポート費 第三者上空・目視外・夜間飛行など 別途お見積もり
現地調査費 初回・遠方・複雑な地形の場合 近距離は無料相談可
電波環境調査費 山間部・トンネル近傍など電波不安定な現場 別途お見積もり
出張交通費 遠方現場への出張が必要な場合 実費精算
機体保険追加オプション 高額資材・特殊な搬送物の場合 別途ご相談
緊急対応加算 前日・当日の急な依頼(条件による) 別途ご相談

必要な場合あり / 任意オプション


海岸の高台で飛行準備中の産業用ドローン
海岸の高台での飛行前準備の様子 — 難地形・離島・沿岸エリアへの搬送にも対応

従来の搬送手段と比較したコスト

「ドローンは高い」というイメージがありますが、法面工事や山岳地帯などアクセス困難な現場では、従来の手段より安くなるケースが多くあります。

搬送手段 初期費用 難アクセス現場での実用性 安全性
人力搬送 低い(人件費のみ) 困難・時間かかる 転落リスク高
仮設モノレール 高い(100〜500万円以上) 設置できれば有効 設置・撤去時にリスク
クレーン・ユニック 中程度 設置スペース必要 オペレーター必要
ドローン搬送(LIS) 中程度(現場による) 地形問わず対応可 作業員の安全性大幅向上

📊 実績数値: 鹿児島・沖永良部島での海洋ごみ搬送事例では、従来手法の作業時間60時間をドローン搬送で4時間(93%削減)に短縮。人員も6名から2名(67%削減)を実現しました。仮設設備不要・人件費削減も含めたトータルコストで見るとドローンが有利になるケースが多くあります。


コスト削減のためのポイント

  • まとめて発注する ― 複数回の搬送をまとめて依頼することで、1回あたりのコストを下げられます
  • 申請不要の飛行条件を整える ― 飛行ルート・時間帯・立入管理などを工夫し、申請が不要な条件を整えると費用・期間を節約できます
  • 早めの相談・予約 ― 申請が必要な場合、2週間〜1ヶ月前の相談で申請コストを最小化できます
  • 複数現場での継続契約 ― 同一工事会社で複数現場に継続的に利用する場合は、まとめてご相談ください
  • 繁忙期を避ける ― 年度末・工期集中期は予約が混みやすいため、余裕をもったスケジュール調整がコスト面でも有利です

よくある質問(料金・費用について)

見積もりは無料ですか?
はい、無料です。現場の概要(搬送物・距離・頻度・現場場所)をお知らせいただければ、概算見積もりを当日〜翌営業日中にご提示します。
最低発注金額はありますか?
明確な最低金額は設けていませんが、1フライトのみのスポット対応の場合は現場条件によって費用が変わります。まずはご相談ください。
支払い方法・請求タイミングはどうなりますか?
銀行振込が基本となります。請求タイミングは月末締め・翌月末払いが標準ですが、スポット利用の場合は都度請求となります。詳細はご契約前にお伝えします。
悪天候でキャンセルになった場合の費用はどうなりますか?
安全上の理由(風速12m/s以上・雷・視界不良など)による当日キャンセルは、原則としてキャンセル料は発生しません。ただし、航空局申請手続きに要した費用は別途ご相談となります。詳細は契約書面でご確認いただきます。
保険はついていますか?
はい。合同会社LISは損害賠償責任保険に加入済みです。万が一の事故に備えた補償体制を整えており、現場・発注者・第三者への補償が対象となります。
航空局への申請手続きは自分でやる必要がありますか?
必要ありません。申請が必要な飛行条件の場合は、合同会社LISが申請書類の作成・提出手続きをサポートします。リスクアセスメント・運航マニュアル作成も対応しています。

まずは無料相談から

「料金が気になるけど、まず使えるかどうか知りたい」「自社の現場に使えるか判断したい」という段階のご相談もお気軽にどうぞ。

合同会社LISでは無料の現場相談・概算見積もりを提供しています。電話・メール・フォームのいずれでも対応可能です。申請不要の条件が揃えば、最短2営業日での運航も可能です。

平野 健介 合同会社LIS 代表
平野 健介
合同会社LIS 代表
東海大学大学院 航空宇宙学専攻修了。AIRDO・ジェットスター・ジャパンで18年間、航空機の運航技術・安全管理に従事。その経験を活かし、建設現場向けドローン物流サービスを展開。